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単価交渉のタイミングは?単価アップに成功した事例も紹介

こんにちは、小舟(こぶね)です。

単価交渉のタイミングって、悩みがちですよね。「単価上げてほしいけど、断られたらいやだな…」「生意気だと思われないかな…」と私も大いに悩みました。

今日は私の実体験から、Webライターの単価交渉のタイミングについて解説します。

単価交渉は、クライアントへの配慮でもある

単価交渉は緊張の瞬間です。初めて単価交渉する前は特に、ものすごく悩みました。

「時間単価に換算すると最低賃金を切っている。このままでは生活がきつい」「初心者なのに生意気かな…。というかいつまでが初心者??」「また来月言おう…」と先延ばしにすること数ヵ月。

思い切って単価交渉すると、2つ返事で了承してもらえました。

その時に感じたのは、苦しい条件でこちらが執筆し続けた結果、品質が落ちたり、モチベーションが下がったり、より条件のいい案件に移ったりするのは、クライアントとしても避けたいと思っているということです。

「単価交渉するのは、クライアントへの配慮でもあるのか」

そう気づいた時、私の中で、単価交渉のハードルが一気に下がりました。適切なタイミングでの単価交渉は、クライアントとWebライター双方にとって有意義なこと。今でも、この考えは変わりません。

だから単価交渉する時は、最大限の配慮をしつつも、堂々と伝えます。

単価交渉の前にチェックしたい3つの要件とは

私が単価交渉に踏み切るのは、次の3つの要件を満たした時です。

  • 納品物が評価されている。
  • 自分の代わりのライターが見つかりにくい。
  • クライアントが利益をあげている。

納品物が評価されていても、代わりがいるなら、クライアントとしては単価を上げるメリットがありません。また、納品物の評価が高くライターとして重宝されていても、利益が出ていないと、クライアントには葛藤が生じます。

単価交渉に成功した事例を紹介

続いて、私が実際に単価交渉して成功した事例を2つ紹介します。どちらも、さっきの3つの要件をすべて満たしている状況です。

単価交渉の成功事例①

  • メディアの開設から半年。
  • ライターは私1人。
  • クライアントは毎回納品物をとても褒めてくれる。やりにくいことがあれば言ってほしい、というスタンス。

最初の単価交渉でもあります。すぐに単価を上げてくれました。

また、「他社でもっといい条件を提示されたら、その時はこちらも検討するので、ご相談ください」と言ってもらえました。

単価交渉の成功事例②

  • 更新ストップしていたメディアで、更新再開後PV数が増えたと運営者が発言。
  • ライターは5~6人。記事管理シート内で、検索ボリュームの多いKWが自分に割り当てられていた。
  • 書いた記事がいくつか、検索上位に表示されていた。

クラウドワークスを卒業し、直接契約したクライアントです。別のメディアの、単価が高く難易度も高い案件を紹介してくれました。

クライアントが単価を上げたくなるタイミングは?

単価を上げたいと思うなら、「クライアントはどんな時に単価を上げたくなるか?」を考えるのも効果的です。

メディアの運営が順調で利益が出始めたら、「いいライターの単価を上げて、他にとられないようにしたい…」という心理が働くはずです。

(とはいえ利益のことを考えると、こっちから打診するのも…あわよくばこのまま…でも他のメディアにとられないかな…)とクライアントが悩んでる時に、バシッと単価交渉できるのが理想です。

単価交渉はWebライター全体のためにもなる

低い単価で何時間もかけて高品質な記事を納品すれば、クライアントには喜ばれるかもしれません。また、優先的に継続発注してもらえることもあるでしょう。

でもそれは、同業者の首を絞めることにつながります。一度安く依頼できることを知れば、人はどんどんそれに価値を感じなくなっていきます。価格破壊が起きると、業界全体が苦しくなります。

もちろん、初心者のうちは低単価で仕事を受けることも必要です。私も始めて半年ほどは、時間単価のことは考えずにとにかく品質向上に努めていました。

でもしばらくしたら、正当な単価設定の仕事を選んだり、単価交渉をしたりすることが大切です。

自分の納品物に誇りを持つとともに、Webライター全体のことを考える視点を持つことが、自分の将来の働き方を切りひらいていくことになると信じています。